「国語の勉強法がわからない」という声を生徒や保護者の方から聞くことがあります。入試と定期テストでは対策方法は少し違います。
定期テストでは出題される題材が決まっているので、入試と比べると対策がしやすいです。平均点に達しない状況から平均点まで上げるには、次の2点に取り組むとよいでしょう。
1 漢字・語句を覚える
たいていの学校では、漢字や語句の問題が10~20点くらい出題されると思います。入試の場合は覚えるべき漢字が多いですが、定期テストでは範囲が限定されているので、試験範囲のものだけを覚えるだけでよいです。漢字は何時間も勉強してもすぐに忘れてしまうので、1日10~15分等時間を決めて毎日確認するようにすると覚えられます。
2 本文を音読する
中学校になると、音読の宿題を出さなくなる場合が多いです。教科書に載っている題材について、どんなあらすじだったか聞いても覚えておらず、答えられない生徒がいます。授業に出席していても、話が頭に入っていないのです。定期テストには教科書の文章が出題されるので、話が頭に入っているだけで読解の問題だけでなく漢字や語句の問題まで対応することができます。音読を繰り返すことで、文章を目と口と耳で覚えることができます。こちらも時間を決めて、毎日取り組むことが有効です。
実は以上の対策は英語にも当てはまります。まずは英単語や表現を覚えることが重要です。また、英語では本文の一部が穴埋め問題になっていたり、正しい語順に直したりする問題が出題されることが多いです。これらの問題は音読を重ねて本文を覚えていると、簡単に解くことができます。
また音読はリスニング対策にもなります。英文を目で追いながら自分の音読を繰り返し聞くことで、音声と英文が結び付き、英語を耳で聞くと意味が理解できるようになります。音読は英検の上級合格者やTOEICの高得点取得者の多くも実践している学習方法です。私も英語の学習をするときには、これを実践しています。